倉×対談

未来を担う若者たちが 政治に対して思うこと【前編】

2021/12/14

GUEST PROFILE

立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋学部1年

風岡 茜さん
東京都杉並区出身。アジア太平洋学科で、国際社会の諸問題の解決について学ぶ。”とりあえずやってみよう”の精神で、海外での都市開発関連の仕事を目指して日々奮闘中。旅行や音楽、動画作成に夢中。特技はバイオリン演奏と料理。

立命館アジア太平洋大学 国際経営学部1年

多田 恭輔さん
東京都練馬区出身。大学では、国際経営学を専攻。人と話すことが大好きで、将来の夢は人の役に立つ仕事。人の顔と名前を覚えることが得意。映画鑑賞や漫画を読むことが好きで、今ハマっている作品は「東京リベンジャーズ」。

大分大学2年 経済学部経営システム学科2年

池田 さくらさん
大分県別府市出身。会計学や経営学を学ぶ。趣味は、カラオケと音楽鑑賞。おおらかな性格ながら芯の強さが特徴。電卓での計算やタイピング、どこでも寝ることができることが特技。穏やかな老後を過ごすことが密かな目標。
今年の夏の1ヶ月間、インターンシップ生を迎え入れ、地域の課題解決のため、議会や視察など、活動を共にしました。この活動によって学生らの政治に対するイメージは変化し、倉掛議員も自身の政治活動を見つめ直すきっかけにもなったようです。3回目を迎える「倉×対談」は、インターンシップに参加した学生3名との対談を実施。活動を振り返りながら、政治に関するさまざまな意見を交換しました。その模様を前編・後編でお届けします!

インターンシップに臨んだきっかけ

倉掛:若者と政治を結ぶNPO法人「ドットジェイピー」が運営する議員インターンシッププログラムがきっかけでした。大学生が長期休暇の2ヶ月間、議員と行動を共にすることで、 議員の仕事や思い、政治と社会のつながりを知る体験学習プログラムです。大分の若者たちに政治に興味を持ってもらうきっかけになると思い、同僚の穴見議員と一緒に受け入れを決めました。

多田:「ドットジェイピー」の運営者から、SNSで直接インターンシップを案内されたのがきっかけです。はじめの頃はあまり政治に興味がありませんでした。ただ、普段の生活の中で政治に直接関わることも少ないので良い機会にもなるし、さまざまな経験を積むことができると思ったので、説明会を受けてその場で参加を決めました。

池田:私も経緯は同じです。もともと別府市出身で、大分県には何十年と住んでいます。しかし、大分県や大分市のことは何も知りませんでした。今回、政治家の方達と関わることで、大分についてより詳しく知ることができるのではと思って応募しました。

風岡:私は大分には縁もゆかりもない東京出身ですが、政治の世界を覗くことができる良い機会だと感じて参加を決意しました。また、将来は発展途上国での都市開発の仕事に就きたいと考えているので、この経験が将来の糧になるのではないかと思ったのも参加理由のひとつです。

実際の活動で印象的だったこと

多田:実際にさまざまな施設に出向き、たくさんの人と話し、多くの情報を得ることができました。例えば、男女共同参画センターや関崎海星館に行き、施設の方や利用者に話を聞くことで、その施設がどのような役割を担っているのか、どんな問題を抱えているのかなどを学びました。やはり何事も「百聞は一見に如かず」です。自分たちで見て、現場の状況をしっかりと体感することが大切だと思いました。

倉掛:「関崎海星館」では、館長と熱い想いを語り合い、とても楽しそうでしたね。今回の視察は、3人の興味や関心がある場所をピックアップしました。児童虐待やLGBTQ、少子高齢化のこと、児童相談所などに話を聞きに行きました。コロナ禍で地域住民の方と深く関わる活動ができなかったのは少し残念ですが、普段見ることのない地域社会の現状について知ることができたのではないでしょうか。

 

▲「関崎海星館」へ視察。実際に訪れることで気づきがありました

 

風岡:私は議会の一般質問が印象に残っています。市長や議員の皆さんに、問題提起しようとしたのですが、質問の仕方はもちろん、何から準備すれば良いのかもわかりませんでした。倉掛議員や穴見議員に手取り足取りサポートいただきながら、3人で質問を作り上げていきました。この活動を通して3人の団結力も強くなったと思います。

多田:私も1番印象的だったのは一般質問です。市民が抱える問題点や虐待、LGBTQなど、聞いたことがある問題に対して、原因や対処法を自分たちで考え、実際の現場の方々と意見を交換することは、学生生活ではなかなかできません。とても新鮮でしたし勉強になりました。

池田:差別問題についてさまざまな質問を投げかけたり、プランを提案したりしましたが、なかなか解決の糸口となるような答えが見つかりませんでした。私たちが考える以上に根深い問題があるのだと思いました。もっと知りたい欲が高まったと同時に、自分たちにできることはないのか、物事を自分ごととしてとらえるようになりました。

▲男女共同参画センターを視察。ものごとの本質を見抜く力の大切さを学びました。

 

政治家へのイメージ

池田:もともと、政治家に対して良いイメージが全くありませんでした(笑)。よくドラマや漫画にあるドロドロした世界を見ることができるのではないかという好奇心もありました。しかし、倉掛議員と一緒に活動する中で、政治家のイメージがガラリと変わりました。市民のために熱い思いを持って取り組む政治家もいるのだと感じました。やはり、市民を思ってアクションを起こす人の言葉は胸に刺さります。

多田:やはりメディアの影響もあって、わたしも政治家に対して悪いイメージばかりでした。しかし、実際は全ての政治家が悪いことをしているわけではありません。倉掛議員のように市民のために動いてくれている人もいます。政治家の良い部分にも目を向け、もっと政治に興味を持つことが必要ですね。インターンシップの機会がなければ気づかなかったと思います。

風岡:私も悪いイメージしかありませんでした。政治家というとどこか人間味がないというか、遠く離れた存在だと感じていました。実際に近くで過ごしてみることによって、政治家として、1人の大分市民として奮闘する姿を見ることができたのは、良い経験になったと思います。大分、九州ならではの悩みや問題点を知り、議論することができたので、東京出身の私にはとても新鮮で貴重な体験になりました。

倉掛:今の若い世代が政治家に対してどんなイメージを抱いているかはだいたい想像できていました。このインターンシップの活動が政治家のイメージアップ、政治に興味を持つきっかけになったなら嬉しい限りです。私自身、若者のライフスタイルやメディアに対する感覚、恋愛、勉強、社会や政治に対する想いなど、より詳しく知ることができて良い経験になりましたし、若者たちが将来のことをしっかり見据えて行動していることがわかり、安心しました。

▲議長席や登壇を体験。大分市議会の雰囲気を味わえる貴重な機会になりました。

 

後編では、活動から学んだことや将来の夢、倉掛議員の今後の意気込みや取り組みたいことなどをより深く語り合います。お楽しみに!

 

↓対談のこぼれ話をこちらのYouTubeで公開中!!

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